点Pくらいよく動く

友達に言われたことをブログのタイトルにしました。

はしもとみお彫刻展@唐津市近代図書館美術ホール

2023年8月11日(金)晴

 台風一過。雲はあるけれども空は青い。11時にVさんたちと待ち合わせて、地下鉄と筑肥線を乗り継ぎ唐津に向かう。姪浜筑前前原とで二回乗り換えた。海に行くらしき服装の人たちがちょこちょこ降りていって眩しかった。こんな晴れている日に屋外で活動するなんて、わたしにはとても無理だ。姪浜から遠ざかるにつれて緑の色が深くなり、駅についてドアが開くと蝉の合唱が聞こえてくる。まごうことなき夏休み。おばあちゃんが迎えに来てくれそうな感じ。


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 植物の枝をかき分けて走る電車に揺られること1時間。唐津駅で下車。空には絵に描いたような入道雲。駅から徒歩1分もかからないところにある唐津市近代図書館で、はしもとみお彫刻展を見た。

【9月10日まで開催】特別展「はしもとみお彫刻展-いきものたちの詩-」/唐津市

 はしもとみおさんは、主に動物の肖像彫刻をつくられている作家さん。それぞれの作品には実在の動物をモデルにつくられており、触れると温度が伝わりそうなくらいにリアルで愛くるしい。


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 今回の展覧会では、一部の作品を直接触ることが出来た。生きている動物を触るときみたいに、話しかけたり、どこを触れば気持ちいいだろうかと考えたりしつつ黒柴の月くんたちを撫で回した。


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 14時からは、学芸員さんによるギャラリートークが行われた。まだ若い作家であることから、ギャラリートークをするのが難しいらしいのだけれども、担当者の熱意が伝わってくる話を色々と聞けて面白かった。企画自体は随分前から立ち上がっていたそうなのだが、コロナ禍で幾度かの延期を経てようやく開催出来たらしい。時折、おそらく地元の方言であろう言葉を交えて、それぞれの作品のモデルのことを話してくれた。唐津でこういう良い作品に出会える機会をもっと増やしていきたいとのこと。


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 展示作品のなかでとりわけ心に残ったのは、ライカ犬クドリャフカの肖像彫刻だった。生きて戻ってきた世界線の彼女を彫刻にしたというような説明を聞いて、ちょっと涙目になってしまった。

 その周りには、虹の橋を渡った子たちが三日月に腰かけている肖像木彫が並んでいて、やさしいお弔いだと思った。


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 ガチャガチャを2つと図録を買ってから図書館を出て、お土産ものが置いてある施設ふるさと会館アルピノへ。大した距離を歩いた訳でもないのに汗だくになってしまったので、バタフライピーソーダを飲んだ。折角唐津に来たのだから、海水浴場のある駅で一旦降りて海を見に行こうかなんて話していたのだけれども、ちょっと座って休憩したら思った以上に疲れていたので、いのち大事にということで、16時過ぎの電車に乗って福岡に戻ることにした。


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 唐津駅のホームには、筑肥線の水色の可愛い車両が停車していて、撮り鉄っぽい人が本気カメラを構えていた。クハ103と書かれていたけれども、レアな車両だったりするんだろうか。


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 逆側のホームには、ロマンシング佐賀のデコレーション車両(伊万里行き)が止まっていてこちらも可愛かった。筑前前原行きの電車はガラガラだったので、車窓から海が見える度にスマホで動画を撮った。

 筑前前原で福岡空港行きに乗り換えたら、海水浴帰りであろう若い人たちで混雑していてさすが夏休みという感じだった。移動中、Vさん達から、ジョジョの奇妙な冒険についてレクチャーを受けたりした。乗り継ぎ駅で解散。帰路に着く。

 電車で移動しているときにVさんの荷物を見せてもらったら、小さな肩掛けポーチだけという身軽さで羨ましかった。本を持ち歩いているわけでもないのにいつも荷物が重たいので、きょう鞄に入れていたものを1つずつ測ってみたら、チリツモで2.8kgあった。

(参照)とにかく荷物が重いんだよ - 点Pくらいよく動く

そりゃ肩が凝るわけだ。身軽な人間になりたい。