点Pくらいよく動く

友達に言われたことをブログのタイトルにしました。

宝塚花組公演 花組公演 鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!@宝塚大劇場

2023年8月6日(日)晴

 7時半に起きてシャワーを浴びて身仕度。テレビで広島の式典を見てから宿を出た。大阪駅までシャトルバスが出ていたので乗る。歩くと15分くらいかかるので有り難かった。桜橋口のパンデュースで惣菜パンを3つと、パンに合う紅茶を買ってから阪急電車の乗り場へ移動。

 梅田を9時に出る便がちいかわとのコラボ列車だと思い込んでいたのだが、土曜と日曜ではラッピング車両の出発時刻が違うらしかった。残念。3月までコラボは続くそうなので、また次の機会に時刻表をチェックしてから行くことにする。宝塚直行の列車で運良く座ることが出来たので、隙間で眠ることにした。

 40分くらいに宝塚駅に到着。スーツケースを引いて宝塚大劇場に行き、ベンチスペースで厚切りベーコンのサンドイッチを食べた。

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 場内コインロッカーに荷物を預けて歌劇の殿堂へ。前回の花組大劇場公演、うたかたの恋とアンシャントマン、2人だけの戦場の衣装と小物が展示されていた。どの衣装もビジューが沢山ついていてうっとりしてしまう。そして娘役さんに限らず男役さんのものもすべて華奢な人しか着られないサイズなので、やっぱりあの人達はフェアリーなんだなと思った。

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 前回来た時にはなかった真風さんの手形が展示してあったので指を重ねてみる。ゆりかさんの手はそんなに大きくなくて、ギャップ萌えしそうになった。

 


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 11時から宝塚大劇場で、花組公演「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」を見た。

 「鴛鴦歌合戦」は1939年公開の日本製オペレッタ映画を元にしたミュージカル。原作は見たことが無かったのだが、曲はほぼ映画のまんま使っているらしい。あらすじは以下の通り。


長屋住まいの貧乏浪人、浅井礼三郎と隣家の娘、お春の恋の鞘当てに、骨董狂いの殿様、峰沢丹波守を巻き込んでの騒動を、宝塚歌劇ならではの、華やかなミュージカル作品としてお届けします。


 ややこしいところが全くない喜劇で、出てくるキャラクターがみんな憎めないし可愛らしくて、花組にぴったり。小柳奈穂子が演出する柚香光の花組からしか得られない栄養素がある。とにかく多幸感がすごいので、頭を空っぽにして色んな人に見て欲しいと思う。

 星風まどかさんが演じるヒロインのお春の口癖が「ちえっ」なのだが、それだけで笑いが起きていたし、星空美咲さんが演じる街一番のモテ女おとみちゃんの小悪魔ぶりも面白かった。永久輝せあさんが演じるバカ殿さまも可愛かったし、本公演で退団される和海しょうさん演じる骨董狂いのお春の父も、やってることはクズなのに可愛かった。そしてなにより、柚香光さん演じる礼三郎の嫌味の無い格好良さが自然ですごく良かった。ダンサーならではの殺陣と鍛え上げられたおみ足も見られるので大満足の演目だった。小柳奈穂子先生にもっと課金したい。

 

 休憩を挟んでネオ・ロマンチック・レビュー「GRAND MIRAGE!」を見た。座付きレビュー作家の岡田敬二作・演出作品。わたしは「シトラスの風」が好きなので楽しみにしていた。

 銀橋にズラッとスターさん達が並んだ状態で始まるところだったり、パステルカラーのオーガンジーが沢山使われた衣装だったり、唐突にはさまれるダンス前の設定説明ナレーションだったり、見たことのない時期に宝塚ってこういう感じかなと想像していたのに近い、クラシックな良さがある。 

 ラテン衣装でほぼ全員が総踊りする「シボネー」が圧巻だった。柚香さんをオペラで追っていると、和海しょうさんと侑輝大弥さんが飛び込んでくるので、視界が好きなお顔だらけになって変な声が出そうになった。和海しょうさんはオペラで追っていなくても、スキャットだけでも誰だか分かるので本当に凄いと思う。しい様の退団公演が、お芝居もレビューも多幸感あふれるもので良かったと、ニワカなりに思った。ソワレはチケットセディナの貸切公演だったので挨拶があるかと思っていたら特になかった。貸切公演にも色々あることを学んだ。

 


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 宝塚ホテルのビュッフェ付きチケットだったので、一旦大劇場を出て宝塚ホテルへ。食べ過ぎてお腹を壊してもいけないので、量は控えめにし、炭水化物よりタンパク質メインのメニューを心がけた。普段、魚をあんまり食べないので、白身魚の使われたものをちょこちょこつまんでいたら、割とすぐにお腹いっぱいになってしまった。パッションフルーツのピューレをモンブラン風に仕立てたケーキをきっちり食べてから大劇場内のキャトルレーヴへ。「歌劇」とレビュー本、2人だけの戦場のBlu-rayを購入してバタバタと大劇場へ。


 15時半から宝塚大劇場花組公演「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」を見た。ソワレの席は12列目センターブロックのどセンター。オペラグラスをかまえると目線がガンガン飛んでくる場所で大満足。鴛鴦は最初から最後までとにかく可愛かったし、レビューも初回では追えなかったところをオペラグラスで必死に追って、ツボにハマるシーンを沢山見つけられた。柚香光さんとセットでオペラグラスにおさまっていると、あまりの美麗さにゾワゾワするからもう認めざるを得ないのだが、わたしは侑輝大弥さんがかなり好きだ。これから色んな作品でいろんな役を演じるところを見たいなと思った。そうか、こうして人はこの沼から抜けられなくなるのだな……