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友達に言われたことをブログのタイトルにしました。

宝塚花組公演 鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!@ライブ配信

2023年8月13日(日)くもり

 朝5時に起きて宝塚歌劇のホームページにログイン。寝ぼけつつ15分おきのリロードを繰り返し、10時から販売開始した、宙組公演パガドのチケットを取った。リロード作業をしつつ家事をちょこちょこ進めたら捗ってしまった。

 録画を消化するため、宝塚プルミエールの雪組特集を見たりする。ウボンゴゲームが全く出来ない和希そらさんが面白かった。朝美絢さんと一緒にいると、和希そらさんが可愛らしく見えてくる。

 プロジェクターをセットして、13時から宝塚花組公演「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」の宝塚大劇場千秋楽公演の配信を見た。ちょうど先週、宝塚大劇場で見た演目。

 3度目の「鴛鴦歌合戦」はやっぱり最初から最後まで可愛かった。多幸感がすごい。喜劇なのでクライマックス以外はずっと笑って見ていたのだけれども、礼三郎の出生の秘密が分かるシーンでの専科の京三紗さんと柚香さんの演技に涙腺を刺激された。あの一瞬できっちり客席を涙させる演技力よ。惚れ惚れする。

 「GRAND MIRAGE!」は、劇場で見たときに好きだったシーンの細部を見ていったのだけれども、研8の侑輝大弥さんは殆ど写っていなくて残念だった。生で観劇するときには、トップから3番手くらいまで以外の人を重点的に見る方がいいんだろうなと思ったけれども、柚香さんからオペラグラスを外すのは至難の業なのだ。場面が終わる最後の指先まで気を抜かない美しさに目を奪われてしまう。

 退団者3人と新しい副組長さんが歌うシーンでは長い拍手が起こり、オーケストラが鳴り止むまで次の音を出すのを待ってくれていた。生オケはこう言うところが粋でいい。

 本編が終わると、組長さんがそらで次回公演の案内をするのだが、柚香さんの次回コンサートの日程を言う段になって、ど忘れしたのかなんなのか、30秒くらいフリーズされていたので、心の中でがんばれ……!と応援していた。柚香さんにはいま退団フラグが立っているので、勘ぐってしまうようなことは止めてくれえという気持ちもあった。

 本公演で退団される和海しょうさんの挨拶が素晴らしかった。冒頭で、2年前に退団された瀬戸かずやさんの退団挨拶(緊急事態宣言が発令されて宝塚大劇場の千秋楽が無観客公演となった)を引用し、演劇にはお客様の存在が不可欠であること、公演を行えるのは決して当たり前のことではないこと、一学年下の柚香さんや水美さんと友人の役を振られていたのが、年次が上がるに連れて父親役が増えてきたこと、冬霞の巴里でやりがいのある役に出会えて退団を意識しはじめたこと等が、短い文章の中にギュッと詰め込まれていた。最後は、直近の公演「舞姫」の台詞を引用して、宝塚が自分の祖国であると纏められていて、文章力の高さに舌を巻いた。文章講座を開けると思う。

 その直後、航琉ひびきさんの退団挨拶でハプニングがあった。退団者挨拶の前には、同期生が退団者にお花を渡すのが恒例となっているのだが、組に同期生が残っていない場合は別の組の生徒さんややOGさんを呼ぶことになる。

 航琉さんのお花渡しには、宙組トップスターの芹香斗亜(セリカトア)さんが来られていたのだが、美風組長が「同期生は、宙組の永久輝せあさんです(※トワキセアさんは花組の2番手スターで航琉さんの4期下)」と間違ってアナウンスをしてしまい、しかもそれに気がついていなかったのである。

 芹香斗亜さんが半笑いで登場して航琉さんの近くまで来たところで、柚香さんが組長さんにそっと耳打ちし、美風組長は舞台中央で見事なスライディング土下座を決めた。柚香さんの機転で、紹介から仕切り直すことになったのだが、一旦はけて出てきた芹香さんがニヤニヤしていたので、これ絶対おいしいと思ってるんだろうな(芹香さんは笑いに厳しい関西人)と思った。

 美風組長は元宙組、芹香さんは元花組でそれぞれ接点があったので、面白ハプニングという感じで終わったのだけれども、言い間違えに気がついた時、組長さんは血の気が引いただろうな。スカステで流れるときにはカットされてしまうだろうから見られて良かった。

 トップスターと退団者のトークコーナーでは、柚香さんの中のおじさんが暴走していたり、和海さんが音楽学校の二次試験の時点で柚香さんに目をつけて、お菓子をあげて餌付けし入学後に指導担当の座をゲットした話が飛び出したり。和やかでホワホワした。