点Pくらいよく動く

友達に言われたことをブログのタイトルにしました。

SHINE SHOW@シアター・クリエ

2023年8月20日(日)晴

 ちゃんと寝たけれども体がガチガチなので大浴場へ。湯船に浸かって体を整える。風呂から出て身仕度と荷物の整理をして、10時にチェックアウト。新宿線三田線を乗り継いで日比谷へ。

 地上に出て、世界で最も安いミシュランの星付きレストランこと添好運(ティム・ホー・ワン)へ。開店は11時くらいかと思っていたら10時だったらしく、着いたときには10人くらい並んでいた。いつ見てもすごい行列をしているので、これでもマシな方だろう。わたしの前には杖をついた女性が並んでいて、立っていると疲れるのか壁に寄りかかっていた。お連れさんは車椅子だったので回転が早いことを祈りつつ待つ。だいたい10分くらいで順番は回ってきた。日差しが強くなる前に入店できて良かった。


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 店員さんに渡された注文票を見ると、ひと皿が500~980円程度。セットメニューは無かったので、これは1人で来る店じゃ無かったかなと思いつつ、ベイクドチャーシューパオ、黄ニラとエビのチョンファン、季節の温菜、金木犀のゼリーを注文した。最初はアイス烏龍茶も頼もうとしていたのだけれども、机の上にサービスのホットプーアル茶があったので取り消した。

 5分せずにベイクドチャーシューパオが運ばれてきた。小ぶりだが3個。メロンパンっぽい見た目の皮に甘めのチャーシューが包まれていて、癖になる味。このメニューだけはテイクアウトも出来ることを知って、別のメニューを頼めば良かったと思う。でもあの美味しそうすぎる写真を見たら、外すのは難しいよなあ。チョンファンはドゥルンとした皮にうまみ成分が染みこんでいて、ジャンクな味でおいしい。季節の温菜は空心菜。料理の味付けは全体的に甘かった。金木犀のゼリーは寒天寄せ風の固めの食感。あんまり食べたことの無い風味だったので頼んで良かった。今度来るときは絶対に3の倍数友達をあつめて来よう。

 12時頃、シアタークリエの窓口で芝居のチケットを発券。ロッカーの有無を尋ねると、開場前だが入り口を開けるので、預けていっていいとのことだったので、有り難く置かせてもらう。身軽になってシャンテへGO。薔薇とサムライの衣装展と星組ディミトリとジャガビーの衣装展をハシゴして写真を撮った。薔薇サム2のゲキシネも見に行きたいけれど、地元じゃもう終わっているかもしれない。


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 キャトルレーヴで柚香光さんと侑輝大弥さんの舞台写真を見て回る。柚香光さんの新しいポスターが、ファッションフォトとしても凄く格好良くて欲しかったのだが、折り曲げずに持ち帰るのは難しいので、後日オンラインで頼むことにした。キャトルの後はプチメックでパンをいくつか買う。レジに、SHINE SHOWとコラボしているホッピーカクテルの広告が置いてあったのだけれども、朝夏まなとさんの写真の下に「開演15分前でも間に合うよ!」と書かれていて笑ってしまった。開演15分前にカクテルキュッと引っかけて隣の劇場に向かう人は酒豪なんよ。


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シアタークリエ『SHINE SHOW!』
 13時からシアタークリエで「SHINE SHOW!」を観た。新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会をモチーフにした作品。出演者に朝夏まなと中川晃教とミュージカル俳優が名を連ねていたのでミュージカルだと思っていたのだが、歌唱シーンのあるストレートプレイだった。初演とあってかチケットは完売しておらず、2日前に最前列を抑えることが出来た。

 新宿三井ビルのど自慢大会のことはTwitter経由で知っていて、シュレッダー紙吹雪を見て大笑いしたことがある。あれが元ネタなら間違いなく面白いだろうと思いチケットを取ったのだが大正解だった。戯曲そのものがよく出来たシチュエーションコメディだし、カラオケ大会出場者にミュージカル俳優がキャスティングされた結果、歌が上手すぎて笑ってしまう面白さが加わっている。

 物語の主人公は、のど自慢大会の運営スタッフリーダーの鈴本(朝夏まなと)。個性溢れる出場者達の無茶な要望や、突発的なトラブルをちぎっては投げちぎっては投げ八面六臂の大活躍。いまいち気の利かない新人スタッフ加瀬(小越勇輝)のやらかしに足を引っ張られつつ、年に一度の大イベントを問題なく進行するべく奮闘するという、いわゆるバックステージ物だ。登場人物は多いが、伏線の張り方が丁寧なのと、見せ方が分かりやすいので混乱することはない。最初から最後まで大いに笑って楽しんだ。

 特に面白かったのが、ここのところ朝夏まなとさんとの共演が続いている木内健人さん演じる鐘巻。気の小さい彼は、自分以外のみんなが炎上プロジェクトの火消しに奔走している中で、仕事を免除されてカラオケ大会に臨むことに耐えられず鈴本に辞退を申し出るが、なかなか了承してもらえない。同僚たちに仕事をさせてくれと頼むべく職場に戻ったところ、社員証は失効させられており、職場に入ることができなかった。ショックを受けた彼は、濡れた大型犬よろしくブルブル震えながら鈴本たちに泣きついてくる。

 のど自慢ガチ勢の鐘巻の同僚たちは、彼の性格を鑑み、歌唱に集中させるためだけに仕事をあえて社員証を失効させていたのである!みんなが自分を嫌っているわけではないことを理解し吹っ切れた鐘巻は、大会でレミオロメンの「粉雪」を熱唱。曲の途中で降ってくるシュレッダー紙吹雪は同僚たちが鐘巻のために差し入れたもの。「こなああああゆきいいい」のフレーズと共に、人影が消える勢いで大量の紙吹雪が降りしきり、場内は大爆笑に包まれた。このシーンの写真は公式Twitterにアップされていたので、何が起こるのかは分かっているのにそれでも笑ってしまうくらいの絵面のすごさ。そしてそんな状況でも美声を響かせてくれる木内さん。プロだ。

 他にも、今後ぜったいに見ることができないであろう、長渕剛を熱唱する朝夏まなと(音痴キャラ)や、長渕観というワード、なかなかフルコーラス歌わせてもらえない中川晃教など、見所が山ほどあった。脚本家の劇団、アガリスクエンタテインメント所属の役者さんたちの掛け合いは流石のうまさ。特に、のど自慢に詳しすぎるボランティアスタッフ秋野役の前田友里子さんが好きだった。機会があれば劇団の公演も見てみたい。


 終演後、座って移動するために東銀座経由で羽田へ向かうことに。スーツケースを引いて日比谷線銀座駅まで歩き、銀座から東銀座に行くつもりが逆方向に乗ってしまった。あわてて引き返して、改めて東銀座で浅草線羽田空港行きに乗り換え。バタバタしたので疲れてしまった。大人しく品川経由で行けばよかった。