点Pくらいよく動く

友達に言われたことをブログのタイトルにしました。

テート美術館展LIGHT@国立新美術館

2023/7/21(金)

国立新美術館でテート美術館展がやっている(金曜日は20時まで開館)というので行ってみた。地下鉄乃木坂駅に直結で便利。カフェの閉店時間が迫っていたので甘いものを食べることに。期間限定でウェッジウッドカフェになっているらしかった。ドラゴンが描かれたかわいい器に乗った洋梨とキャラメルのケーキを食す。ダージリンが疲れた体に沁みた。

f:id:stilllifeppap:20230802225732j:image
f:id:stilllifeppap:20230802225729j:image

 

 18時ちょっと前に「テート美術館展LIGHT」に入場。撮影禁止マークが付いているもの以外は全て撮影可能という太っ腹さ。光をテーマに印象派から現代、油絵からインスタレーションまで、様々な作品が展示されていて面白かった。

 

 アニッシュ・カプーアの「イシーの光」は3mくらいある作品。蚕の上下と片面が切り取られているような物体の内側が、光沢のある黒に近い深紅で塗られている。外の光が反射して中にライトが設置されているように見えた。中に入るのはNGで残念。

‘Ishi’s Light‘, Sir Anish Kapoor CBE RA, 2003 | Tate

 

 リリアン・レインの「液体の反射」も面白かった。いくらか傾斜のついたアクリルの丸い板を貼り合わせたもの(内側に液体が入れられている)の上に、大きさの違うアクリルの球体が2つ置かれていて、丸い板が回転するのに合わせてくっついたり離れたりを繰り返す。そこに横からライトが当てられていて、光の変化と水滴の変容、縁どりもないのに板から球体が滑り落ちないのも含めて興味深くて、見入ってしまった。

‘Liquid Reflections‘, Liliane Lijn, 1968 | Tate

 

 ジェームズ・タレルの「レイニー、ブルー」も、青い空間に身を置くのが心地よくて何度も繰り返し入った。

‘Raemar, Blue‘, James Turrell, 1969 | Tate

 

 ハマスホイの絵画を見られたのも嬉しかった。冷たい冬の陽光がさして、部屋の埃が舞っているのが見えるような生活を感じる絵なのだけれども、画面がすごく静かだから見ていると落ち着く。

‘Interior‘, Vilhelm Hammershoi, 1899 | Tate

 

 ゲルハルト・リヒターの「アブストラクト・ペインティング」も分からないながらに惹かれるものがあって、物販でついメタリッククリアファイルを買ってしまった。ポストカードより現物の絵に近かったので仕方がないと思う。最近はどこもそうだが、グッズのデザインがどれも素敵であれもこれも欲しくなってしまって困った。

‘Abstract Painting (726)‘, Gerhard Richter, 1990 | Tate

 

あとはGyörgy Kepesの写真が好きだった。あっていることを全く知らずにノリで見に行ったら、興味深い作品にたくさん出会えて儲けもんだった。行ってみるもんだな。