点Pくらいよく動く

友達に言われたことをブログのタイトルにしました。

遠征荷物の重さを晒す

2023/8/18から2023/8/20までの日程で福岡から東京に行った際に、空港で荷物の重さを計ってみた。


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計測日時 2023/8/18 8:30頃

スーツケースのみで5.6kg

リュックを加えると7.8kg

リュック単体が2.2kgの計算なので、先だって出かけた時(とにかく荷物が重いんだよ - 点Pくらいよく動く)よりちょっとだけ軽いことになる。やればできる!

せっかくなので復路でも計ってみた。


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計測日時 2023/8/20 18:00頃

スーツケースのみで8.3kg(+2.7kg)

リュックを加えると10.9kg(+3.1kg)

リュック単体が2.6kgの計算。たかだか3日間の間に総重量が3.1kgも増えている。身に覚えはめちゃくちゃある。舞台写真とかプログラムとかメニュー表とか展示会作品リストとかうっかり買ってしまった秋物衣類とか。

自分を幸せにするものだけが増えているので後悔はないのだが、スーツケースがこれだけの重量になると、荷物入れの高さまで持ち上げて収納することが難しくなってしまう。せっかくの機内持ち込みサイズが宝の持ち腐れである。荷物の軽量化を計るのと、10kgのスーツケースを軽々持ち上げられるように筋トレに励むのと、どちらがより現実的だろうか。しかし、夏の移動でこのザマなので、衣類のかさばる秋冬が今から気がかりだ。可及的速やかに四次元ポケットが発明されることを期待したい。

舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1@配信

 翌日9時の飛行機で東京に行く予定だったので、舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1をアーカイブ配信で流しつつ荷造りをした。

 

 舞台弱虫ペダルは初演から前々回の公演までで、小野田坂道が総北高校に入学してから2年生のインターハイを終えるまでの話を描いてきた。演出は1公演を除いて西田シャトナーさんが務められていたが、キャラクターによっては一公演ごとにキャストが変更になったりしていた。原作はまだ連載中であり、小野田坂道が3年生で参加するインターハイの結果が出るのはだいぶん先であることも鑑みてか、前回公演で大規模な仕切り直しが行われた。


 話は原作の冒頭からやり直し。演者はパズルライダーを除きすべて新キャストに。脚本は西田シャトナーさんが書かれるが、演出は手嶋を演じていた鯨井康介さんが務められることとなった。パズルライダー(舞台セットを展開に合わせて舞台上で移動させ、時にはキャラクターを演じるという、怪我無く公演を全うするためには必要不可欠の役職)の伊藤さんと村上さんが続投。ライド指導役として泉田役を演じていた河原田さんが参加されている。キャストとして舞台に立っていた人が裏方に回るところにまず作品愛を感じる。前回公演での鯨井演出は、ものすごく丁寧で好感を持った。前回公演のキャストは全員が続投。これからはテニミュ方式(1クールは固定キャストで回して、次のクールではキャスト全員総取っ替え)を採用していくんだろう。2.5舞台でキャスト変更があるとそれだけで荒れるのでこの方針は有り難いところ。


 「THE DAY1」は、タイトルの通り、小野田坂道が1年生で参加したインターハイ初日を描く作品。スプリンター対決、坂道の落車からの100人抜き、巻島と東堂の山岳争い、三校同着一位が見どころ。


 今回から新しく参加された、泉田役の青柳塁斗さんがとにかくすごかった。泉田は自分の大胸筋にアンディとフランクという名前をつけて育てているマッチョキャラなのだけれども、青柳さんはアンディとフランクに対する台詞を喋りながら、右大胸筋と左大胸筋を別々に動かしていた。ホンモノすぎる。どうも界隈では筋肉で有名な人らしくて納得。


 鯨井演出は今回も丁寧だった。自転車に乗っているシーンは全体的にスピードアップしているように見えた。前回から続投しているキャストが多いので、経験が積み重なって速度を上げてもついて行けるようになっているんだろうな。役者を育てる装置としてのペダステが再構築されていくようで見ていて面白かった。


 小野田坂道が落車した時に背中を押し、ここから100人抜け!と声をかけるのが、長年参加しているパズルライダーの伊藤さんが演じる杉元と、村上さんが演じる寒咲通司なことにグッときた。100人抜きのシーンでキャストが客席通路を走り回り、配布された旗を振って、声を出して実際に小野田コールをするという演出も好きだった。レースの観客として客席を巻き込むのは大正解だと思う。


 山岳賞争いの直後に、審判車のスタッフ役に着替えて一仕事させられることについて、巻島役の山本さんが舞台上で鯨井さんに対するクレームをボヤいているのが面白かった。風通しのいいカンパニーだから出来るやつ。


 今泉役の砂川さんが、カーテンコール挨拶でちょっと噛んだだけで「終わった」と言い出し周りに慰められているのを見て、この人でポキ泉くんのシーンが見たいなあと思った。


 今回の配信は、スイッチング映像と全景映像が両方配信されていた。ペダステはスロープを人力でどんどん動かしていき、そこに照明と音響効果を加えてスピード感あるレースシーンが演出されているところが魅力だが、スイッチング映像だとどうしてもカメラは演者にピントを合わせるので、セットチェンジの細部を確認することは難しい。全景映像だと、その点をじっくり見ることが出来る。信号機キャスト陣がその点をアピールポイントとして挙げていたのも良かった。


 千秋楽のリアルタイム配信が花組の鴛鴦歌合戦と被っていたので、ペダステの配信はアーカイブで(宝塚の配信はアーカイブが残らないので優先せざるを得ない)と後回しにしていたら、れいまどの退団発表を食らって気を失ってしまった為、遠征の荷造りをしながら細切れに見るという申し訳ない視聴態度になってしまったので、円盤が出てから改めてじっくり観劇したいと思う。

 

ご贔屓の退団が発表された日のこと

2023年8月15日(火)くもり一時雨

 なんだか幸せな夢を見た気がして起きた。内容は覚えていない。

 「舞台弱虫ペダルTHE DAY1」のアーカイブ配信を見つつ身仕度。昼ちょっと前に家を出てネイルサロンに行った。4週間ぶり。いつもはネイリスト2人だったのにきょうは1人だけだったのでお盆は予約が少ないのか特に考えずに尋ねたら、もう1人の人は今月いっぱいで独立することになったらしい。Netflixではメーガン妃が女優時代に出ていたドラマが流れていた。初めて見たけど面白そうだった。くすみブルーグレーのワンカラーを塗って、中指と薬指をミラーネイルにしてもらった。オパールみたいに光っていてきれい。指先がキラキラしているとそれだけでちょっと嬉しくなる。

 ネイルサロンを出てからTwitterを見たら、Kちゃんがれいまどが退団すると呟いていた。宝塚のホームページを見に行くと、柚香光さんと星風まどかさんが、来年5月26日をもって同時退団されることが発表されていた。時が来てしまった。

 星風まどかさんは、柚香さん退団後に永久輝せあさんとエリザベートをやるのでは?と色んなところで見かけたのでそういうものなのかと思っていたのだけれども、蓋を開ければ花組では26年ぶりの添い遂げ退団。わたしはれいまどコンビの雰囲気が大好きなので、同時退団であることは1つの救いになったし、鴛鴦歌合戦での2人を見ていたら納得でもあった。

 受け入れがたいのは、次の大劇場公演がショーのない一本物なところ。(あと、大運動会での柚香さんを見たかった……)ショースター柚香光の退団公演にショーが無いなんてあり得ないですよね!?と小池先生に向かって念を飛ばすことにする。真風さんの退団公演も小池先生の一本物だったが、後半のショーの比率が高かったのできっと配慮してくれると思う。

 誰をどのように推すかは人それぞれというのは分かっているのだけれども、次期トップであろう永久輝さんを誹謗中傷する内容や、柚香さんのいない宝塚に価値は無いからファンを止めると書き込んでいる人たちを見ると心が曇る。一緒にされたくないので予防ブロックしていくことにした。それがお互いのためだと思う。集団でひとつの作品をつくるのがお仕事なのに、トップが自分だけよければそれでいいって考えだと、組織はうまく動かないって、そんな簡単なことがなんで分からないんだろうな。

 わたしは後から知ったのだけれども、れいまどの退団発表と前後して、星組1789が一幕が終わったところで演者の体調不良で公演中止したというキツい話が飛び込んできていたらしい。星組ショックを受けた後に、予約投稿されていたであろうれいまど退団ニュースが流すだななんて、劇団さんは容赦ない。しかし2幕から中止だなんて、自分がその回を見に行っていたとしたらと想像すると恐ろしい。この猛暑の中、大作ミュージカルをシングルキャストで回しているのだから体調を崩すのも無理はない。運営側はそろそろ何か根本的な対処をするべきだと思うのだが、スターシステムの劇団だから色々と難しいんだろう。体調を崩された方のご快癒を願うしかないのが辛いところ。

 個人的にショックなニュースに気持ちを持って行かれてしまっているうちに送り火をする時間。夕方から細かい雨が降ってきていて、線香になかなか火がつかなかった。湿度は高いけれども風が涼しい。暦の上では秋なのだった。菰でお供え物を包んで、回収場所に持っていったけれども、風が強いので線香も蝋燭もすぐに消えてしまい、周囲は薄暗かった。

 本当はお盆休みの間に色々やっておきたいことがあったのに、何も出来ずに終わってしまった。やれやれ。

宝塚花組公演 鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!@ライブ配信

2023年8月13日(日)くもり

 朝5時に起きて宝塚歌劇のホームページにログイン。寝ぼけつつ15分おきのリロードを繰り返し、10時から販売開始した、宙組公演パガドのチケットを取った。リロード作業をしつつ家事をちょこちょこ進めたら捗ってしまった。

 録画を消化するため、宝塚プルミエールの雪組特集を見たりする。ウボンゴゲームが全く出来ない和希そらさんが面白かった。朝美絢さんと一緒にいると、和希そらさんが可愛らしく見えてくる。

 プロジェクターをセットして、13時から宝塚花組公演「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」の宝塚大劇場千秋楽公演の配信を見た。ちょうど先週、宝塚大劇場で見た演目。

 3度目の「鴛鴦歌合戦」はやっぱり最初から最後まで可愛かった。多幸感がすごい。喜劇なのでクライマックス以外はずっと笑って見ていたのだけれども、礼三郎の出生の秘密が分かるシーンでの専科の京三紗さんと柚香さんの演技に涙腺を刺激された。あの一瞬できっちり客席を涙させる演技力よ。惚れ惚れする。

 「GRAND MIRAGE!」は、劇場で見たときに好きだったシーンの細部を見ていったのだけれども、研8の侑輝大弥さんは殆ど写っていなくて残念だった。生で観劇するときには、トップから3番手くらいまで以外の人を重点的に見る方がいいんだろうなと思ったけれども、柚香さんからオペラグラスを外すのは至難の業なのだ。場面が終わる最後の指先まで気を抜かない美しさに目を奪われてしまう。

 退団者3人と新しい副組長さんが歌うシーンでは長い拍手が起こり、オーケストラが鳴り止むまで次の音を出すのを待ってくれていた。生オケはこう言うところが粋でいい。

 本編が終わると、組長さんがそらで次回公演の案内をするのだが、柚香さんの次回コンサートの日程を言う段になって、ど忘れしたのかなんなのか、30秒くらいフリーズされていたので、心の中でがんばれ……!と応援していた。柚香さんにはいま退団フラグが立っているので、勘ぐってしまうようなことは止めてくれえという気持ちもあった。

 本公演で退団される和海しょうさんの挨拶が素晴らしかった。冒頭で、2年前に退団された瀬戸かずやさんの退団挨拶(緊急事態宣言が発令されて宝塚大劇場の千秋楽が無観客公演となった)を引用し、演劇にはお客様の存在が不可欠であること、公演を行えるのは決して当たり前のことではないこと、一学年下の柚香さんや水美さんと友人の役を振られていたのが、年次が上がるに連れて父親役が増えてきたこと、冬霞の巴里でやりがいのある役に出会えて退団を意識しはじめたこと等が、短い文章の中にギュッと詰め込まれていた。最後は、直近の公演「舞姫」の台詞を引用して、宝塚が自分の祖国であると纏められていて、文章力の高さに舌を巻いた。文章講座を開けると思う。

 その直後、航琉ひびきさんの退団挨拶でハプニングがあった。退団者挨拶の前には、同期生が退団者にお花を渡すのが恒例となっているのだが、組に同期生が残っていない場合は別の組の生徒さんややOGさんを呼ぶことになる。

 航琉さんのお花渡しには、宙組トップスターの芹香斗亜(セリカトア)さんが来られていたのだが、美風組長が「同期生は、宙組の永久輝せあさんです(※トワキセアさんは花組の2番手スターで航琉さんの4期下)」と間違ってアナウンスをしてしまい、しかもそれに気がついていなかったのである。

 芹香斗亜さんが半笑いで登場して航琉さんの近くまで来たところで、柚香さんが組長さんにそっと耳打ちし、美風組長は舞台中央で見事なスライディング土下座を決めた。柚香さんの機転で、紹介から仕切り直すことになったのだが、一旦はけて出てきた芹香さんがニヤニヤしていたので、これ絶対おいしいと思ってるんだろうな(芹香さんは笑いに厳しい関西人)と思った。

 美風組長は元宙組、芹香さんは元花組でそれぞれ接点があったので、面白ハプニングという感じで終わったのだけれども、言い間違えに気がついた時、組長さんは血の気が引いただろうな。スカステで流れるときにはカットされてしまうだろうから見られて良かった。

 トップスターと退団者のトークコーナーでは、柚香さんの中のおじさんが暴走していたり、和海さんが音楽学校の二次試験の時点で柚香さんに目をつけて、お菓子をあげて餌付けし入学後に指導担当の座をゲットした話が飛び出したり。和やかでホワホワした。

 

とにかく荷物が重いんだよ

いつも荷物が重たくて肩がゴリゴリと音を立てているので、どこか削れるところはないのかと、片道1時間くらいかかるところまで展覧会を見に出かけた今日の荷物を全て測ってみた。

 

品目 重さ(g)
サングラスとケース 151
体温計 29
リップクリーム 21
ビオスリー 2
鼻炎スプレー 22
ペラック 4
漢方薬 16
セルベール 4
頭痛薬 1
ナポリン 4
ポーチ1 24
オイルブロックパウダー 22
ノワール29 48
おりものシート 3
ビオスリー 7
ポーチ 21
モバイルバッテリー 130
iPhone 209
ポップソケッツ 47
財布 142
A5ノート 159
手帳 139
ペンホルダー 16
ユニボールワン 14
日焼け止め 81
博多座のエコバッグ 72
パスケースと鍵 103
汗拭きシート 59
手拭い 35
水筒 99
468
ミガコット 61
マウスピースケース 45
デンタルフロス 18
除菌アルコール 18
巾着 29
レスポートサック 500
合計 2823

 

チリも積もればで2.8kgあった。恐ろしい……どこから削ればいいのか検討もつかない。普通のお出かけでこの調子なので、遠征の際の荷物なんかはものすごい事になっている。身軽な人間になるためにどこから手をつけたらいいか、整理整頓が得意な人から教わりたいものだ。

 

カバンの中身(とその重さ) - polca_dot’s diary

 

ちなみにこれは4年前の荷物の中身。いま見るとなんでこんなものを?ってものばかり持ち歩いていた。チリツモで重たくなっているのは昔も今も変わっていないな……

はしもとみお彫刻展@唐津市近代図書館美術ホール

2023年8月11日(金)晴

 台風一過。雲はあるけれども空は青い。11時にVさんたちと待ち合わせて、地下鉄と筑肥線を乗り継ぎ唐津に向かう。姪浜筑前前原とで二回乗り換えた。海に行くらしき服装の人たちがちょこちょこ降りていって眩しかった。こんな晴れている日に屋外で活動するなんて、わたしにはとても無理だ。姪浜から遠ざかるにつれて緑の色が深くなり、駅についてドアが開くと蝉の合唱が聞こえてくる。まごうことなき夏休み。おばあちゃんが迎えに来てくれそうな感じ。


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 植物の枝をかき分けて走る電車に揺られること1時間。唐津駅で下車。空には絵に描いたような入道雲。駅から徒歩1分もかからないところにある唐津市近代図書館で、はしもとみお彫刻展を見た。

【9月10日まで開催】特別展「はしもとみお彫刻展-いきものたちの詩-」/唐津市

 はしもとみおさんは、主に動物の肖像彫刻をつくられている作家さん。それぞれの作品には実在の動物をモデルにつくられており、触れると温度が伝わりそうなくらいにリアルで愛くるしい。


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 今回の展覧会では、一部の作品を直接触ることが出来た。生きている動物を触るときみたいに、話しかけたり、どこを触れば気持ちいいだろうかと考えたりしつつ黒柴の月くんたちを撫で回した。


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 14時からは、学芸員さんによるギャラリートークが行われた。まだ若い作家であることから、ギャラリートークをするのが難しいらしいのだけれども、担当者の熱意が伝わってくる話を色々と聞けて面白かった。企画自体は随分前から立ち上がっていたそうなのだが、コロナ禍で幾度かの延期を経てようやく開催出来たらしい。時折、おそらく地元の方言であろう言葉を交えて、それぞれの作品のモデルのことを話してくれた。唐津でこういう良い作品に出会える機会をもっと増やしていきたいとのこと。


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 展示作品のなかでとりわけ心に残ったのは、ライカ犬クドリャフカの肖像彫刻だった。生きて戻ってきた世界線の彼女を彫刻にしたというような説明を聞いて、ちょっと涙目になってしまった。

 その周りには、虹の橋を渡った子たちが三日月に腰かけている肖像木彫が並んでいて、やさしいお弔いだと思った。


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 ガチャガチャを2つと図録を買ってから図書館を出て、お土産ものが置いてある施設ふるさと会館アルピノへ。大した距離を歩いた訳でもないのに汗だくになってしまったので、バタフライピーソーダを飲んだ。折角唐津に来たのだから、海水浴場のある駅で一旦降りて海を見に行こうかなんて話していたのだけれども、ちょっと座って休憩したら思った以上に疲れていたので、いのち大事にということで、16時過ぎの電車に乗って福岡に戻ることにした。


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 唐津駅のホームには、筑肥線の水色の可愛い車両が停車していて、撮り鉄っぽい人が本気カメラを構えていた。クハ103と書かれていたけれども、レアな車両だったりするんだろうか。


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 逆側のホームには、ロマンシング佐賀のデコレーション車両(伊万里行き)が止まっていてこちらも可愛かった。筑前前原行きの電車はガラガラだったので、車窓から海が見える度にスマホで動画を撮った。

 筑前前原で福岡空港行きに乗り換えたら、海水浴帰りであろう若い人たちで混雑していてさすが夏休みという感じだった。移動中、Vさん達から、ジョジョの奇妙な冒険についてレクチャーを受けたりした。乗り継ぎ駅で解散。帰路に着く。

 電車で移動しているときにVさんの荷物を見せてもらったら、小さな肩掛けポーチだけという身軽さで羨ましかった。本を持ち歩いているわけでもないのにいつも荷物が重たいので、きょう鞄に入れていたものを1つずつ測ってみたら、チリツモで2.8kgあった。

(参照)とにかく荷物が重いんだよ - 点Pくらいよく動く

そりゃ肩が凝るわけだ。身軽な人間になりたい。

宝塚花組公演 花組公演 鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!@宝塚大劇場

2023年8月6日(日)晴

 7時半に起きてシャワーを浴びて身仕度。テレビで広島の式典を見てから宿を出た。大阪駅までシャトルバスが出ていたので乗る。歩くと15分くらいかかるので有り難かった。桜橋口のパンデュースで惣菜パンを3つと、パンに合う紅茶を買ってから阪急電車の乗り場へ移動。

 梅田を9時に出る便がちいかわとのコラボ列車だと思い込んでいたのだが、土曜と日曜ではラッピング車両の出発時刻が違うらしかった。残念。3月までコラボは続くそうなので、また次の機会に時刻表をチェックしてから行くことにする。宝塚直行の列車で運良く座ることが出来たので、隙間で眠ることにした。

 40分くらいに宝塚駅に到着。スーツケースを引いて宝塚大劇場に行き、ベンチスペースで厚切りベーコンのサンドイッチを食べた。

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 場内コインロッカーに荷物を預けて歌劇の殿堂へ。前回の花組大劇場公演、うたかたの恋とアンシャントマン、2人だけの戦場の衣装と小物が展示されていた。どの衣装もビジューが沢山ついていてうっとりしてしまう。そして娘役さんに限らず男役さんのものもすべて華奢な人しか着られないサイズなので、やっぱりあの人達はフェアリーなんだなと思った。

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 前回来た時にはなかった真風さんの手形が展示してあったので指を重ねてみる。ゆりかさんの手はそんなに大きくなくて、ギャップ萌えしそうになった。

 


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 11時から宝塚大劇場で、花組公演「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」を見た。

 「鴛鴦歌合戦」は1939年公開の日本製オペレッタ映画を元にしたミュージカル。原作は見たことが無かったのだが、曲はほぼ映画のまんま使っているらしい。あらすじは以下の通り。


長屋住まいの貧乏浪人、浅井礼三郎と隣家の娘、お春の恋の鞘当てに、骨董狂いの殿様、峰沢丹波守を巻き込んでの騒動を、宝塚歌劇ならではの、華やかなミュージカル作品としてお届けします。


 ややこしいところが全くない喜劇で、出てくるキャラクターがみんな憎めないし可愛らしくて、花組にぴったり。小柳奈穂子が演出する柚香光の花組からしか得られない栄養素がある。とにかく多幸感がすごいので、頭を空っぽにして色んな人に見て欲しいと思う。

 星風まどかさんが演じるヒロインのお春の口癖が「ちえっ」なのだが、それだけで笑いが起きていたし、星空美咲さんが演じる街一番のモテ女おとみちゃんの小悪魔ぶりも面白かった。永久輝せあさんが演じるバカ殿さまも可愛かったし、本公演で退団される和海しょうさん演じる骨董狂いのお春の父も、やってることはクズなのに可愛かった。そしてなにより、柚香光さん演じる礼三郎の嫌味の無い格好良さが自然ですごく良かった。ダンサーならではの殺陣と鍛え上げられたおみ足も見られるので大満足の演目だった。小柳奈穂子先生にもっと課金したい。

 

 休憩を挟んでネオ・ロマンチック・レビュー「GRAND MIRAGE!」を見た。座付きレビュー作家の岡田敬二作・演出作品。わたしは「シトラスの風」が好きなので楽しみにしていた。

 銀橋にズラッとスターさん達が並んだ状態で始まるところだったり、パステルカラーのオーガンジーが沢山使われた衣装だったり、唐突にはさまれるダンス前の設定説明ナレーションだったり、見たことのない時期に宝塚ってこういう感じかなと想像していたのに近い、クラシックな良さがある。 

 ラテン衣装でほぼ全員が総踊りする「シボネー」が圧巻だった。柚香さんをオペラで追っていると、和海しょうさんと侑輝大弥さんが飛び込んでくるので、視界が好きなお顔だらけになって変な声が出そうになった。和海しょうさんはオペラで追っていなくても、スキャットだけでも誰だか分かるので本当に凄いと思う。しい様の退団公演が、お芝居もレビューも多幸感あふれるもので良かったと、ニワカなりに思った。ソワレはチケットセディナの貸切公演だったので挨拶があるかと思っていたら特になかった。貸切公演にも色々あることを学んだ。

 


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 宝塚ホテルのビュッフェ付きチケットだったので、一旦大劇場を出て宝塚ホテルへ。食べ過ぎてお腹を壊してもいけないので、量は控えめにし、炭水化物よりタンパク質メインのメニューを心がけた。普段、魚をあんまり食べないので、白身魚の使われたものをちょこちょこつまんでいたら、割とすぐにお腹いっぱいになってしまった。パッションフルーツのピューレをモンブラン風に仕立てたケーキをきっちり食べてから大劇場内のキャトルレーヴへ。「歌劇」とレビュー本、2人だけの戦場のBlu-rayを購入してバタバタと大劇場へ。


 15時半から宝塚大劇場花組公演「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」を見た。ソワレの席は12列目センターブロックのどセンター。オペラグラスをかまえると目線がガンガン飛んでくる場所で大満足。鴛鴦は最初から最後までとにかく可愛かったし、レビューも初回では追えなかったところをオペラグラスで必死に追って、ツボにハマるシーンを沢山見つけられた。柚香光さんとセットでオペラグラスにおさまっていると、あまりの美麗さにゾワゾワするからもう認めざるを得ないのだが、わたしは侑輝大弥さんがかなり好きだ。これから色んな作品でいろんな役を演じるところを見たいなと思った。そうか、こうして人はこの沼から抜けられなくなるのだな……